ひまわり信金に勤める男性職員(29)が顧客の定期預金や定期積金の解約金約1300万円を着服し、その後無断欠勤をしていたが柏市にいるところを警察に発見され着服を認めました。
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いわき市のひまわり信用金庫は2日、同信金の男性職員(29)が顧客の定期預金や定期積金の解約金約1300万円を着服し、個人情報が入った預金通帳などを破棄していたと発表した。
同信金によると、男性の親族が弁済の意思を示しており、刑事告訴の有無を今後検討する。男性は自宅謹慎中で、今後懲戒処分も決定する。通帳などは全て回収されており、個人情報流出の可能性は低いという。同信金は被害の全額を対象の顧客に支払う。
着服があったのは、勿来、鹿島両支店の顧客7人の定期預金や定期積金の解約金の一部。男性は2017(平成29)年8月〜今年9月、解約金の一部を自分の通帳に振り込むなどして計26回にわたり着服した。
男性は「ゲームなどの遊興費や洋服代に充てた」と着服を認めているという。男性は渉外係として両支店で6年間勤務。また、今年10月13日夜には、着服に関係するものを含む顧客計14人分の預金通帳などをいわき市の公園内に破棄した。「仕事をする気がなくなった」などと話しているという。
いわき東署から拾得物の連絡を受け、同信金が内部調査していた。男性は同14日から無断欠勤していて、連絡を受けた家族が男性宅を調べた結果、室内から多額の出入金が記帳された男性の預金通帳が見つかった。男性は17日、千葉県柏市にいるところを、行方不明届を受けた警察に発見された。その後、聞き取りに着服を認めた。
同信金の理事長は2日、同信金本部で記者会見し「被害に遭ったお客さまに心からおわびする。再発防止と信頼回復に全力で努めたい」と陳謝した。
男性職員が「1300万円」着服 ひまわり信金、顧客の定期解約金