2020/09/02に千葉、船橋、柏3市長が森田知事に新型コロナウイルスの感染に備え病床確保を強く要望しました。
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高齢者施設や障害者施設での新型コロナウイルス感染症発生に備え、千葉、船橋、柏の3市長が2日、県庁を訪れ、応援派遣体制の早急な確立や特別に配慮が必要な高齢者・障害者を受け入れられる病床の確保を求める緊急要望書を森田健作知事に提出した。県側から具体的な回答はなく、森田知事は「一致団結して頑張ろう」と述べるにとどまったという。
要望書は、高齢者施設などでの感染に対応するため、国が財源を示し応援職員の人員確保を県に要請しているにもかかわらず、県は派遣体制を構築していないと批判。また、認知症高齢者や知的障害者の病床が計5床にとどまっているとして「複数の感染が生じた場合、十分に対応できないことが想定される」と指摘している。
その上で、県に対して職員の応援派遣体制とともに、高齢者・障害者の入院医療提供体制の早急な構築を要請。在宅の高齢者を介護している家族が感染した際の支援充実も求めた。
提出後、3市長が取材に応じ、松戸徹・船橋市長は「人員確保は全く手が付いていないし、病床も不十分。県が制度化しないと、市は国の交付金を活用できない。県に動いてほしい。1市だけでは対応できない」と危機感を表明。熊谷俊人・千葉市長、秋山浩保・柏市長もそれぞれ県の協力を強く要望した。
施設でのコロナに備え人員・病床確保を 千葉、船橋、柏3市長が森田知事に要望