栃木県の那須塩原市日光市那須町の温泉旅館8軒が宿泊予約を無断でキャンセルされたとして柏市でスナックを経営する女性ら3人に約278万円の損害賠償が命じられました。
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栃木県の那須塩原市、日光市、那須町の温泉旅館8軒が宿泊予約を無断でキャンセルされたとして、千葉県柏市でスナックを経営する女性ら3人に約278万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、宇都宮地裁大田原支部であった。渡辺力裁判官は、口頭弁論を欠席するなどした当時の男性従業員2人に対し、「訴訟の原因となった事実を自白した」と認定し、それぞれが予約した施設分の賠償を命じた。和解を申し立てている女性経営者との和解協議は10月2日に行われる。
判決では、7軒を予約した男性に約244万円、1軒を予約した別の男性に約34万円の支払いを命じた。
原告旅館の一つ「湯守田中屋」の田中佑治専務は判決について、「無断キャンセルの抑止につながると思う」と評価。一方で「2人が法廷に現れず、背景が不明瞭なままになってしまったことは残念」と話した。
また、同旅館では最近も無断キャンセルがあったといい、田中専務は「お客様には予約をした時点で契約が成り立つことや、キャンセルされた旅館がどんな損失を被るのかを今一度知っていただきたい」と訴えた。
8旅館の無断キャンセル、口頭弁論欠席の男性2人は「自白した」と認定…賠償命令